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SOUDAN & FROM OJISAN

#009

 SOUDAN 

曲のミックスの時に一番大事にしているところは?

音楽制作をしているものです。 宮内さんが曲のミックスの時に一番大事にしているところはどういうところでしょうか? いつも制作をする際、何を聞かせたいかを迷ってしまいぐちゃっとなることが多いので、どのような所に意識を置いているのかをお教え頂きたいです。​

 FROM OJISAN 

トラック一つずつを自分なりのベストにしてみよう。

どうも、おじさんです。ミックスは僕もすごく苦手だった。今でもそんな得意ではないけれど、少し慣れてきたかな。人に頼んでもなかなか好みに合わなかったりするし、難しいところ。相談文を読んで、あーそうか!と思った。僕も聴かせたいものがないから迷っていたのかも。

 

もし同じような悩みだとしたら、僕はある程度解決しました。今、僕は何か音楽を作るときには、どの音もあまり際立たないように作ってるかなあ。全体のバランスが大事で、どの音も音楽を邪魔しないように、主張しすぎないように作る。際立って聴かせたいものがないなら、そこはそのまま、素直にやればいいと思うようになったよ。

 

参考までに僕のやり方をそのまま書いてみます。わかっとるわ!ってことかもしれないが。

僕はいつも、ミックスに迷ったら一つ一つのトラックに戻ってそれぞれを単独で聴きながら一番好きな(自分なりのベスト)形で聴こえるように調整してます。一つずつだと案外難しくない気がする。とりあえず、あんまり全体のバランスを考えずに一つ一つをベストにしてやる。そうすると意外とあとはパンやボリュームくらいで結構上手くいっちゃったり(そうでない時もあるよ)。当たり前のようで、僕も始めた頃は全然できてなかった。ついつい最後でどうにかしようとしていて。

一つ一つの調整は色々やり方があるかな。録音の仕方を工夫してみたり、イコライザーやコンプレッサーなどを使って(※1 最近はAIに頼るという手段も。)音を加工していったり。録音なんかマイクの位置を変えたりするだけで音も結構変わるので。ネットで調べてやるのもいいけど、最終的には自分で色々やって好みを探してみよう。

「自分の好み」っていうのが、最初よくわからないと思うけどこれは慣れが大きかったかな。僕もまだまだわかんないけど、少しずつ好みが出てくるというか。数をこなすほど上手になる部分だと思います。焦らず、その時の出来る限りで良しとする。思いつく限りいじってみて、これ以上はわからん!となったらそこで一旦やめておく。やるだけやったら「まあいいか」とスパッと諦めちゃおう。

あとはできるだけ鳴っている音を減らすことかなあ。曲の中で盛り上がってる部分とか、たくさん音が重なっている箇所は、音楽を流しながら、無くても音楽が成立するトラックはミュートして聴いてみるといいかも。ミュートしても印象が変わらないようなら取り除いちゃう。鳴っている音が少ないほどミックスは楽だと思う。

 

好みがはっきりしていて、どうしてもその好みの音にならない時は、道具を変えてみるのもいいかもね。僕は楽器やマイクを変えたり、プラグイン(主にリバーブ)を導入したら随分ミックスしやすくなったよ。高いものを買えばいいってもんでもなかったりするし。これも自分の好みのものを。

 

好みがはっきりしてないと買うのも迷っちゃうので、そういう時はまだ買わなくてもいいのかな。お金パワーを使って試しまくるという荒技もあると思うけど、無理せず身の丈で。これもちょっとずつ覚えていくのが一番いいと思うなあ。

 

ミックスは技術的なところなので、経験積むしかないかも。まずは100曲!その中で定期的に聴き直してみて「まあいいか」の仕上がりレベルが徐々に上がっていればいいんじゃないかなあ。参考になったかしら。頑張ってね~。

 

 

※1 楽器ごとのイコライザーとか、コンプレッサーとか、その辺をAIでほぼ自動でやってくれるIzotopeのNewtronというソフトは楽かも。でもちゃんと自分の好みがわかってないとかえって悩んじゃうかも。

#008

 SOUDAN 

今の仕事を辞めたいと思っていますが、なかなか上司へ切り出せずにいます。

社会人になって3年目になります。今の仕事を辞めたいと思っていますが、なかなか上司へ切り出せずにいます。正直、仕事は基本的に暇で、やり甲斐もありません。特に責任のあることを任されているわけでもないので、私なんかいつ辞めても業務に支障は出ないんじゃないかな。

 

では、何がこんなに辞めることを躊躇させているのか。それは単純に上司に嫌な顔をされるのが怖いから。今は3人しかいない職場で3人ともそれ程仲がいいわけでもなく、雑談を積極的にする人もおらずとても静かな職場で、その沈黙と秩序を乱すのがとても怖いのです。上司は基本穏やかな人なのですが、理解できないことや気にくわないことがあると、急に素っ気なくなる人で、そうなると私はとても萎縮してしまいます。きっと、私が辞めるという意思を伝えるとその後ずっとそんな態度で接してくるのかな、と思うと怖くて切り出せずにいます。本当は辞表を上司の机に置いて携帯の電源を切って失踪したいくらいですが、そんなことすると本末転倒で何もいいことありません。余談ですが、私の部署は人事異動もありません。

 

この問題の解決方法は、「勇気を出して誠実に辞職の意思を伝える」しかないのはわかっています。わかっているのですが、未だに体が心が固まって動けません。 ここに書いたことは、相談というよりも心の整理のために、誰か近くて遠い人に今の自分の話を聞いて欲しいがために、書き込みました。 毎晩、宮内さんの音楽を聴いて過ごしています。今は地方都市に住んでいますが、仕事をやめたら田舎の実家に帰って、林業をやろうと思っています。そしていつか宮内さんのライブにも行きたいです。やりたいことがある、というのが救いです。

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仕事の暇な時間を使って、できることを考えてみては?

どうも、おじさんです。悩んでるね〜。僕なんか社会人になったこともないし、答えるのがおこがましい気もするけど、思いついたことを書いてみます。

 

僕は正社員という形で働いたことがないので、状況はちゃんとわかってないだろうけど、僕も仕事を辞めるの、苦手だったなあ。アルバイトとかもあんまり長続きしない方だったんだけど、辞める時はモヤモヤ悩んだなあ。それっぽい言い訳を考えたりもしてたなあ。ダメね。でっち上げたりすると後々困るし、なんかその後もなーんかずっと引っかかるよね。

 

振り返ってみるとモヤモヤ悩む時と、そうでない時があって。悩む時はだいたいその仕事が単純に嫌になっちゃっただけだったりする。そうでない時は、もっとやりたいこと、やらなくちゃいけないと感じてることがあった気がする。やりたいことがある時は「ほんと申し訳ないけど、ここで働いてる場合じゃないっす!すいません!」みたいに思ってた。ポジティブだから、辞めるまでの仕事は一生懸命がんばれたし、何より後味が悪くなかった。

 

だから「田舎に帰って林業をやりたい」という理由があるのはとってもいいと思った。「今ここで働いてる場合じゃないっす!」と心から思えるなら、えいっと踏み出してみてもいいのでは。

 

どうしても上司に言い出しづらいなら、仕事が暇な時間を「誠実に辞職の意思を伝える」ための時間に当ててみたらどうかしら。それはそれでやり甲斐あると思うなあ。

 

誠実さも言葉だけで伝えようとしないで、日々の仕事の中で伝わるといいよね。暇な時間に今よりもやれることが何かしらあると思うから、少しずつ思いつくことをやってみたらどうだろう。その上で意思を伝えたら、気持ちも届きそうな。届かなくても、後ろ暗さはなくなりそう。

 

それとは逆に、今の状態のままでもいいのでは?とも思ったよ。どうしても仕事が辛いというわけではなさそうだし、暇でもお金がもらえて生きていけるなんて、とてもいい職場かもしれない。職場にやり甲斐を求めるなら、空いた時間で新しい事業や働き方を考えてみるだとか、新しい部署作っちゃうとか、今のままで、自分でやり甲斐を作ってしまうのもありだと思います。

 

僕も雇われているわけではないけど、今の音楽業界と肌が合わないところは感じていて。業界にはいながらも自分にとってやり甲斐のある新しいことを日々考えてます。全然違うようで似てるなあと思ったな。参考になったかなあ。会社を辞めるでもそうでなくても、いい方向に転がるといいねえ。健闘を祈ってるよ〜。

#007

 SOUDAN 

リズムトラックの機材、こだわりなどを教えてください。 

初めまして。大学の下宿先から宮内さんの音楽をかけ続け、私も立派なおじさんです。

 

宮内さんの曲の中で、リズムトラック・グリッチが特に好きでどうにかエッセンスを取り入れられないものかと日々思っております。リズムトラックの機材、こだわりなどを教えていただけましたら、一皮向けた音楽おじさんになれる気がしております。返信お待ちしております。 

 FROM OJISAN 

とりあえず、これまでのやり方を書いてみるよ。

どうも、おじさんです。おじさんからおじさんへありがとう。リズムトラック気に入ってくれて嬉しいです。実は僕も今リズムトラックに悩んでいたりするんだけど、とりあえずこれまでの僕がよくやっていたリズムパターンの作り方を書いてみます。ちょっと今回はミュージシャン向けのマニアックな内容になっちゃうけど、そういうのもたまには。 

 

まずは機材、全然こだわりないです。15年前から変わってない。僕が作曲に使っているableton Liveというソフトにデフォルトに入っているimpulseというドラムマシン(超シンプルなやつ)を使います。自分で好きな音色が割り当てられるものなら他のソフトでもなんでもいいかなと。 

 

まずは土台となるキックとスネア、ハイハットなどのシンプルなリズムパターンを作ります。とりあえずの感じでいいです。あとで直してもいい。これだけでリズムの小節感、グルーヴがわかるものを作ります。 

 

それをループで流しながら別のトラックで装飾的なリズムを作っていきます。素材はサンプル音源(グリッチノイズ サンプルとかで検索すると色々出てくるよ)だったり、文房具とか身のまわりの音を録音したり。演奏はせず、打ち込みで、16分音符で適当にポチポチ画面上に書いていきます。ループの中で何箇所か32分音符で連打したり、3連符なども(やりすぎるとうっとうしい)。ランダム感は言葉では説明できなくて。音を聴かずに目分量で配置するといいかも(気になるところはあとで調整)。なんとなくやってるかなあ。慣れはかなりあると思うので回数やればやるほど良くなるはず。 

 

装飾のループデータは中途半端な長さで作ります。4拍子の曲なら5小節+3拍とか、6小節+1拍とか、なんでもいいんだけど1拍単位で土台のループとずらす。こうすることで4拍子でループしている感じが薄まって、少し飽きずに聴けるようになると思っていて。ちなみにこの装飾のリズムだけ聴いても、小節感やグルーヴがわからないので、グチャグチャで全然いい感じには聴こえません。シンプルなリズムと混ざって成立します。 

 

と、そんな感じでざっくり作って、あとは曲の仕上がりに合わせてそれぞれを微調整していく。音色(音色選びや、長さ調整、ピッチなど)やフレーズ、音量バランス、左右のパンなど細かいところを。あとはまた別のトラックに裏打ちのハイハットを入れたり、スネアだけ足したり、小節始めのシンバルを足したり、生録音でシェイカー振ったり、トライアングル叩いたり。そんなところかなあ。 なので僕はリズムだけで10トラックくらい作ることもあります。

 

言葉で説明するとこんな感じかな。参考になるといいな。最近はこのパターンをベースに、もう少しリズムトラックを良くしたいなと思って、色々実験中。あんまりガチャガチャしてなくて、シンプルな感じを目指しているよ。 

#006

 SOUDAN 

ビジネスとアートの間でいつも揺れ動いて悩んでます。

こんにちは、相談失礼します。音楽ではないのですが、お芝居とか映像作品とかをつくっているものです。

自分で出来ることはやってみようと、企画や脚本や演出と色々なことをやってきてもうすぐ5年になります。

元々、いわゆる芸能界、みたいなところを目指していたのに、いざ実際触れてみると、「こんなことがやりたいんじゃない」と、自分でつくりはじめて、今また、ありがたいことに、エンターテイメントビジネスの世界と対峙する機会を頂けるようになりました。以前の自分は若かったと言いますか、あの頃とは多少なりとも違う視点で向き合えているとは思うのですが、それでもやはりエンターテイメントビジネスとアートの間でいつも揺れ動いて悩んで葛藤して苦しんでいる自分がいます。そうして時々、「何やってるんだっけ?」という気持ちに陥ったりもします。

 

うだうだ言っていないで前を向いてつくるしかないのですが、 ちょうどいいおじさんは、何かそういう悩みだったり、あったりしますか?またある場合、どうやって落としどころを見つけていらっしゃいますか? 

 FROM OJISAN 

ビジネスと離れた、居心地の良い場所を作ってみるのもいいかも。

どうも、おじさんです。ビジネスとアート(やりたいこと?)の間での悩み、僕もないと言ったら嘘になります。でも少しずつだけど楽になってきたような気もする。悩みが減ったというか、ビジネスとやりたいことの境目が曖昧になってきたような感じ。振り返ってみるとビジネスから切り離した「居心地の良い場所」を作ることで少しそういう風になってきたのかなあ。 

 

BGMの活動だったり、YACHIMATAの配信だったり、この相談企画もそう、正直これらはビジネスにはなっていないです。万人受けするものではないだろうし、これがお金になってないことには僕も何の不思議もない。でもビジネスから切り離されてるから、文句言われる相手もいないので思い切りやれるし、逆に肩の力も抜ける。好き勝手やってるので周りの評価も気にならないし、居心地はいいのかな。 

 

ほぼ趣味みたいなものなので人に見せなくてもいいと思うけど、人に見せることで、好き勝手やった「地味」なことに意外と仕事が生まれたりもしていて。そういう仕事は自分のやりたいこととも繋がっていたりするので、ビジネスなのかな、アートなのかな、なんて考えないです。ちょっとずつそういう仕事が増えてきて。 

 

そうしているうちに、いつもだったらストレスに感じそうな仕事に対しても俯瞰で見られたりもして、新しい発見があったり面白くなってきたりもしたり。いつの間にかビジネスとやりたいことの境目もなんだか曖昧になって、不安に感じていた現状も「まあ割といいか〜」みたいな感じになってきたような。 

気がつけば、こういう自主企画みたいなのをデビュー当時からずっとやってるかも。好きなのかなあ。もしやってみるなら、あんまり全力は出さないこと。僕も頑張りすぎて疲れてやめてしまったこともある。ジョギングくらいの感じがいいと思います。(僕は普段の生活でジョギングなんてしないけどね。笑)

#005

 SOUDAN 

音楽のこと好きじゃないんじゃないか、と思って悩んでいます。

初めまして、音楽制作で悩んでいることがあるので相談してみたく、送らせていただきます。ちょっとドキドキしています。  

 

悩みなのですが、作曲を始める時、コード進行から作ったりメロディから作ったり歌詞から作ったり、その時々で変化するのですが、どのパターンの時も打ち込んでみると「なんか違うな〜」とボツになり、それを繰り返していくと自分がどういう音が出したくてどういう曲を書きたいのか、わからなくなります。  

 

ざっくりとテーマや内容を決めて書く時でも同じ現象に陥り、偶然フィットするまで神頼みのように作り、そこからなんとかなんとか膨らませていくようで、自由なはずの作曲が窮屈に感じる時があります。 書きたいものが漠然とあるような気もするのですが、それに届く気がしなくて助走の段階でやり直している感覚です。  

 

自分自身理論や耳の感性的にもまだまだ未熟なのでそれ以前の話なのかもしれませんが、作曲スピードも遅くなり、自分の作る1フレーズ1フレーズに感動してテンションの上がっていた頃のような気持ちが全然なくなってしまって、「向いてない」とか「音楽のこと好きじゃないんじゃないか」と思ってしまい悩んでいます。 直接音楽の話ではないのかもしれませんが、何かお言葉いただけると幸いです。 

 FROM OJISAN 

とりあえず休んじゃえば。あとは少し、成り行きに任せてみる。

どうも、おじさんです。僕もいつもある悩みです。現在進行中。一生懸命取り組んでいるとそういう気持ちになることはあるんじゃないかなあ。全然不思議じゃないと思います(と僕も思いたい)。 僕も昔は1フレーズ1フレーズに感動しながら作れていたけど、感動(驚きにも似た)できることは年に何回あるかなあ。音楽を作れば作るほど、少なくなるのかなとは思う。 

 

とりあえず、音楽に触れるのが少し苦しそうに感じるので、休めるといいのにな、とまず思いました。僕は根性ないのでつらい時は休みたいなあ。すぐに休めなくても、とりあえずそういう方向へ持っていきたいなあ。音楽を趣味でやってるのか仕事でやってるのかわからないけど、とにかく休めるといいね。仕事としてやってたりするとそれも難しいのかなあ。でもやっぱりきっと休んだほうがいいなあ。

 

向き不向きは、できるだけポジティブな時に判断するといいかも。ネガティブな時は自然とそういう発想になるので。僕ももちろん。音楽が好きかどうかも、ちょっと長めに休むとわかると思います。好きだったら、ずっと休んでても飽きちゃうと思う。形を変えたりはあっても、きっと何かしら始めちゃうでしょう。

あと、出来ない時は出来ない。これは仕方ないと僕は思うようになった。天気みたいなものというか。僕がこのところまさにそうで、まだだいぶ引っ張っていて。オリジナルの制作は3年くらい、ずっと進まずにいます。一時期は依頼された、方向性のはっきりした音楽(むしろ自分が作ったことがあるような音楽)でさえ行き詰まったりしていて。 ほんとつい最近まで。

 

でもこれは本当嘘みたいな話なんだけど、この相談企画を始めたら少し調子が戻ってきて。自分を見つめ直したり、客観的になれたり、相談を受けている僕がだいぶ気持ちが上向きになって。依頼される作曲の仕事が急に音楽が浮かぶようになった。不思議。むしろ前よりもなんだかいい感じ。このまま自分の作品も出来るといいんだけどなあ。相談者さんも全然違うことを始めてみたりもいいかも。シンプルに「気持ちが上向く」というのはとっても大事なのかもしれない。 

 

オリジナルの制作に関しては、結局自分ができることは、とにかく何でも思いついたら無理のない範囲で試しておくことなのかなと思うようになって。その時にうまくいかなくても良いし。その時の手応えというか感覚が、一つの点になって、それがたくさん集まると点と点が繋がってアイデアが出てきたりする。 

 

ちょっと違ったかもしれないけど、こんなようなことを僕が言うまでもなく、スティーブ・ジョブズが言ってた気がします。笑 一時期ビジネス書をたくさん読んでいて、どこかで読んだような。最近は一周してビジネスな考え方は表現にはあんまり必要ないと思ってたんだけど、まさに今、音楽とは関係ないところで「おじさん相談室」と「ビジネス書」の点と点がこうやって繋がってたりして。この相談室が僕の気持ちを前向きにしてくれていることもそうだし、なんでも無駄にはならないと思うなあ。

 

楽しくなければやる意味がない、とまでは言わないけれど、楽しくなくて気が進まないときはとりあえず休んじゃえば。笑 僕もなかなか新しい作品(CD)はできないけど、まあいいか、みたいな感じになってきたなあ。新譜を待ってくれている人がいたなら申し訳ないけど、むりやり作ったものなんて聴きたくないよなという気もするし、僕もそうして出来上がったものを聴いてくださいとは、胸張って言えないし。 

 

とはいえ、なかなかできないけど作ることは諦めたわけじゃなくて。僕もじっくり進めます。諦めず、そして悩みすぎずに、僕も点と点が繋がる準備をずっと続けます〜。

 

#004

 SOUDAN 

途切れるかもしれない仕事への恐怖、どうしたらいいでしょうか。

広告関連のグラフィックデザインをフリーランスでやっています。1人、部屋のパソコンに向かって、もくもくと。もうすぐ15年。火曜日のBGMは決まって宮内さんです。若い頃にある「根拠の無い自信」が今はもうすっかりなく、明日が怖いです。途切れるかもしれない仕事への恐怖、どうしたらいいでしょうか。

 FROM OJISAN 

思いつく色々なことをして、恐怖を一旦受け流してみては?

どうも、おじさんです。音楽聴いてくださって嬉しいです。曜日で音楽を決めるって面白いですね。日替わり定食みたいで。

 

まず、15年フリーランスのお仕事が続いてるってすごいことだなあと思います。ほんとすごい。僕は6~7年前まではずっとアルバイトしてたので。ちょっと生意気な後輩みたいになってしまうけど、どうかお許しを。

 

僕もあんまり気にしないようにはしているけど、仕事がなくなるのは怖くないと言えば嘘になります。一番怖かったのは3年前くらいかな、アルバムを出した直後だったのに3ヶ月くらい全く仕事がなくて。大してない貯金を削りながら、結構落ち込みましたね。でもその時に色々じっくり考えたり、試せたりして、今思えば必要な時間だったように思います。今も1~3ヶ月くらい仕事がないことは、僕の場合は割とよくあるような気がする。1ヶ月くらいのは年に1,2回はあるかな。ちょっと慣れてきたのかしら。笑

 

参考になるかはわからないけれど、簡単に言うと僕は仕事が途切れたら、やりたかったことをやりまくるようにしてます。自分で忙しくして不安は一旦受け流す、というだけのことです。

 

依頼仕事がないときは時間にたっぷり余裕ができるので、現実的、合理的な考えから離れられます。だいたいやっているのは、大きく分けて下の4パターン。

 

① まずは休む。休み飽きるまで休みます。

② 自分の新しい作品(CD)の作曲(全然進んでないけど)。

③ BGM演奏やライブのスタイルをじっくり見直す。

④ ゆるーく新しい活動みたいなことを考える。

 

これを思いついた順にやってるうちに仕事が来るといいなあ、みたいな感じで過ごしてます。この4,5年はそんな感じ。

 

特に④の「新しい活動」というのが、僕の場合は精神衛生上、大事に感じていて。この相談室も④ですね。この企画もなんとなく始めてみたけれど、思ってたより面白がってくれる人がいたり、相談に答えることで自分を見直すきっかけになったり、人の役に立てたような気にさせてもらえたり、お金じゃない部分で僕もとても救われています。これはやってみてわかったこと。

 

YACHIMATAという配信企画も、3年前に落ち込んだ時に、暇だったので思い付きで始めました。こんなに長く続けるつもりはなかったなあ。日記のような、新しい手法の実験場所みたいな感じです。あまり完成度にはこだわらずに、楽器やソフトなど、いろんな手法を試してみたりとか。マイペースに配信してますが、始めて1年くらい経つとそれまで依頼のなかった違った方向性の音楽の依頼が出てきたり。時間が経った後に仕事につながってたりもします。

 

好き勝手やるのはビジネスとは縁遠いようでそんなことないような気もして。いい加減で自由なところから生まれる仕事もあると思う。

 

僕は長期的な見通しを立てるのが苦手なので、ネットの活動は肌に合ってる気がする。とりあえず始めちゃって後から軌道修正していける。基本はお金はかけないし、お金も取らないので、いつでも辞められる。ピンと来なくなったらこっそり辞めちゃう(結構辞めてる)。

 

仕事が途切れるのが怖いってことは、ずっと途切れてないってことなのかな。意外と実際に途切れてみると開き直れるかも。不安になりそうな時には「途切れた時にやりたいこと」をリストアップなどしてみては。気休めにしか思えないかもしれないけど、僕はこれで恐怖をごまかしています。やってみて「これは無駄だったな」と分かることも大きな収穫だったりするし。案外悪くないと思うなあ。

 

結局、先のことはわからないし。最近はもう「こんな仕事で食べられている方が絶対おかしいよな。」とか本気で思い始めてて。最近は逆に「食べていくためにどうすればいいんだろう?」みたいな考え方はちょっと放ったらかしていて。お金をかけたりしなければ気楽だし、結構楽しいですよ。逆にビジネスにいくらギラギラしたって、全然うまくいかないんだもん。僕はその辺のセンスがないのかなあ。

 

ついつい僕も気が弱いので色々考えてしまうけど、贅沢な暮らし(マイホームとか新車とか?高級な時計とか?それは人並み?)に全然憧れてないのもあって、千葉の郊外で身の丈にあった生活をしていれば、なんとかならないかなあ、なんて思ってます。僕の場合、他にできそうなことも思いつかないし。調子には乗らずに、でもこんな甘い考えで、とりあえずいけるところまでやってみようかと。相談者さんもそんな感じでどうかしら~?ゆるすぎるかな。笑

#003

 SOUDAN 

自分らしさを反映させるために何か意識してらっしゃることはありますか?

はじめまして。宮内さんの音楽が好きです。 自分でも音楽を作っており、ルーパーを使った曲に挑戦しているのですが、なかなかオリジナリティのあるものに仕上がりません。 1つのキーのなかで音を繋げていくときに、自分らしさを反映させるために何か意識してらっしゃることはありますか?

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頭で考える「自分らしさ」のその先がある気がしてきたよ〜

どうも、おじさんです。自分らしさについては僕も20代の頃、随分あれこれ考えたし、妙にこだわってたなあ。思い出してみると、そういうの色々あった!箇条書きで書いてみます。(ちょっと専門的な部分も)

 

・ギターはクラシックギター(弦がナイロン)を使う

・変拍子を使う ・ポリリズムを使う(ループごとに拍子を変える)

・チリチリしたリズム(グリッチノイズとも言う)を使う

・ギターの逆再生

・ビットクラッシャーで音質をローファイに

・トライアングルで速いフレーズを叩く

・楽器でない小物(工具とか)を使う

・盛り上がり前にピアニカを入れる

・盛り上がったら全体にディレイをかける→ギターソロ

 

ルーパーを初めてしばらくは、これをライブ中(制作も)、型にはまったようにほとんどの曲でやっていたような。一生懸命何度も練習して、ほんとすがるように。笑 

 

そんな感じで7年くらいやってたかなあ。でも2014年くらいかな、ちょっと行き詰ったというか、飽きてしまって。そこで1年ほど演奏を休んで、2015年くらいから即興演奏という形での演奏を始めてみました。その延長で、ここ最近は即興でのBGM演奏という活動に繋がっていきます。

 

多重録音のループ演奏は決められた曲をやるよりも、即興演奏の方が向いていると今は感じます。僕は本番に弱いので、決められたフレーズを録音しながらミスがあるとパニックになってしまうことも多くて。一人の即興だとトラブルも活かしながら演奏中に方向性を自由に変えたりもできて、僕はこの方が合ってるのかなと。もちろん毎回出たとこ勝負の演奏なので、最初はなかなか怖かったけど、慣れると楽しくなってきて。上に書いた手法はその時によって使ったり使わなかったり。即興演奏をするようになって、考える暇がないので、あんまり意識的にやることはなくなったのかなあ。それぞれが引き出しの一つ、という感じになった。

 

それと同時に、即興演奏をやるうちに簡単に言葉で説明できないような「なんとなく」の良さというのが大事に思えてきて。今は出来るだけあんまり頭であれこれ考えずに、その場の空気を感じながら、空間にフィットする気持ち良い演奏、音楽を「なんとなく」目指しています。

 

参考になったかなあ。「自分らしさ」を追求するのはいいことだと思います。色々なことを考えたり、試したりしながら自分にフィットするものを探すといいのでは。でもどうやらそこはゴールではなくて、もっともっとその先があるような気がしてきました。僕もまだまだよくわからないけど、前進後退しながら、ちょっとずつでも良くなっていけばいいのかなと思ってるよ~。

#002

 SOUDAN 

やはり楽典は諦めず学んだ方が良いのでしょうか?

宮内さんこんにちは。音楽活動をしている者です。いつも素敵な音楽ありがとうございます。

自分は作曲が好きで10年以上色々作っておりまして、楽典をほとんど勉強せず(勉強しようと思った時期もありましたが頭に入ってこず…)ここまでやってきまして、聴く人によっては自分の曲は未熟に聴こえるのではないかと不安になったりすることがあります。

楽器もギターやシンセを触るのですが、楽典が身に付いてないせいでセッションが怖くて出来ないまま今日に至ります。 宮内さんのようなBGMが作れる人間になりたいのですが、やはり楽典は諦めず学んだ方が良いのでしょうか。ご意見頂戴できますと幸いです。

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今の僕くらいでよければ、そのままで大丈夫。面白いことを思い切り。

どうも、おじさんです。僕の長年のコンプレックスでもあった相談。まず、ほんと恥ずかしい話ですが楽典という言葉はさすがに知ってたけど、あんまりその範囲というか正しい意味を知らなくて、一応調べました。なんとなく、合ってたみたい。笑

 

この通り、僕も全然ダメです。ほとんどよくわかりません。楽譜もほとんど読めない。僕も勉強してみたことはあるけど、同じく頭に全然入ってこなくて。向き不向きと言い訳して、すっかり諦めちゃった。

 

相談者さんの言うとおり、人とやるときには困る。楽譜(コード譜)渡されてもよくわかんなくて間違えたりして、恥もたくさんかいたなあ。僕自身ずっとどこか後ろめたさというか、本当はこのままでは良くないんだろうなと感じてました。

 

でもこの数年で、不思議と僕はあんまり気にならなくなってきていて。はっきりとした根拠はないんだけど。歳もあるのかな。とりあえずもう少しこのまま感覚的にやってみようと思ってます。

 

相談者さんもどうしても無理ならそのままでもいいような。適当なこと言っちゃいけないかなあ。笑

 

これは個人的な考えだけど、苦手分野で怠ける分の余力で得意分野を更に頑張ればいいのかなと思っていて。これまでやってきて、それで別に損したことはなかったかなあ。むしろ長所が伸びることで、回り回って短所が補えたり、気にならなくなることもたくさんあったし、結果的に技術が底上げできた部分もあると思う。このやり方は気持ち的には楽だし、成長の仕方も速い気がするかな。ちょっと都合いいけど。笑

 

というわけで、シンプルに答えると、とりあえず今の僕のくらいでよければそのままで大丈夫。(僕くらいで満足しない方がいいと思うけど。)今のその不安はたくさん音楽作ったり、歳取ってくると減るかもしれない。僕はそうでした。楽典の勉強に関しては無理に今答えを出さずに、また後で考えてみたらいいんじゃないかなあ?

僕だってどこかで急に思い立って興味を持って勉強始めるなんていうのも結構あるかも。もし面白いと感じられる時が来たら絶対僕もやると思う。その時その時で、面白いと感じることを思い切りやりましょう~。

#001

 SOUDAN 

どのDTMソフトを使用してますか?他

初めまして、宮内優里さん 僕は音楽が小さな頃から大好きでずっと音楽を作りたい、自分で演奏したいと思っていたのですが小中高と運動部に入っていて他のことをする余裕がなく大学に入学しました。 何とか自分の力で大学に入ったので新しいことを始めたい、と思い自分がなにが一番好きなのだろうと考えていたところやっぱり音楽を聴くこと、作りたいということでした。 そこで大学のサークルに入ろうと思い音楽系のサークルに顔を出してみたのですが、どこにも僕が好きな音楽をやろうとしている人たちがいなくてバンドでいう方向性の違いがバンド結成前からあるみたいな状態で… であったら自分でやろうと思いました。 でも、僕は今まで楽器などの経験は1つもなく何から始めていいか全くわからない状態で、今取り組もうとしていることはデスクトップミュージックと呼ばれるものをやってみようと思いました。 あと自分がやってみたい楽器はキーボードやギターなどです。

 

そこで質問したいのは3つあります。 1つは宮内さんはDTMソフトは使用していますか?またどのソフトを使用されていますか? 2つ目は宮内さんが思う音楽を始める人に使ってもらいたいおすすめのギターは何ですか? 3つ目はどう楽器を勉強していけばいいでしょうか?(例えばYouTubeなどに載っている情報やスクールに通うなどまたは本を読むなど)

 

長々と書いてしまいごめんなさい。大好きな宮内さんにこのような形で質問できるのが嬉しくて長くなってしまいました。 身近に音楽をやっているおじさんと呼べるような存在が1人もいなくて寂しいです。。

 FROM OJISAN 

とにかくあれこれやってみて。出来ることから少しずつ、がんばってね〜。

どうも、おじさんです。記念すべき相談一人目は僕の当時の状況と似ていた学生さんからの相談に。いやーいいなあ、青春、新生活。そんな素晴らしい時期に、こんなおじさんに相談してもらえて嬉しいです。僕もその頃、まわりに同じような音楽やる友達も先輩もおじさんもいなかったので寂しかった思い出があるなあ。

 

さてさて、僕なりにですが相談に答えてみます。

 

① DTM(DAW)ソフトについて


DTM(デスクトップミュージック)はソフトがないと出来ないので、僕ももちろん使ってます。僕が使っているのはドイツのAbleton社が作っている「Live」というソフト。名前の通り、制作以外にライブパフォーマンスも出来ます。機能が制限されたライトバージョン(結構使えちゃう。)なんかはDTM機材におまけで付いていたりもします。ゆくゆくはパソコンを使ってパフォーマンスをやりたい、もしくはループミュージックを作りたいならおすすめ。そうでない場合、ソフトはたくさんあるけど、パソコンがMacだったら無料で付属している「GarageBand」は初心者にはわかりやすいかも。

 

② 初心者向けのギターについて


昔、楽器店で販売スタッフをやっていたのを思い出す~。とにかく一番すすめたいのはなんでもいいから「気に入ったもの」を選ぶこと。楽器を持ってるだけで嬉しくなったり、触りたくなる気持ちっていうのは、とても大事だと思う。僕の場合はちょっと恥ずかしいけど最初は「見た目」だけでした。笑 買ってきたギターを肩にかけて鏡見ちゃったりとか、意味もなくケース背負って外に出たりとかしたりして。笑 でもそんな感じでいいと思う。好きなギタリストがいたらその人のギターに似てるものを買う、とかでもいいし。

 

値段など具体的なことを話すと、最近は激安のギターもそんなに悪くないと聞くけど、無理がなければお店での新品の売価が4~6万円くらいのものがちょうどいいかなあ(エレキもアコースティックも)。この価格帯のものであればそこそこ使えるし(僕もライブ用の機材はこのくらいのも使う)、高いものを買うのは音の良し悪しやいろんな好みがわかってきてからがいいと思う。中古のギターは状態によって弾きづらかったりするので、最初に買うのは新品の方がおすすめ。ネットで買わずに、実際にお店に行って触らせてもらって、音でも見た目でもなんでもいいので、自分がテンションが上がるものをぜひ。(音を聴きたい時はお店の人に弾いてもらうといいかも)


③ 楽器の勉強の仕方について


これは僕の話だけど、僕が最初に始めたのは打楽器でした。小学生の頃に和太鼓とかドラムとか。打楽器のテクニックやリズム感は、ほとんどの楽器に応用が効くので個人的に打楽器からのスタートはオススメします。でももちろん、ギターやピアノから始めてもいいと思う。勉強の仕方は本読んだりネットで勉強したり今は色々選択肢があるけど、あくまでとっかかりとして、スクールに通うのはいいんじゃないかなあ。怠けやすい人にはおすすめ。僕も高校時代にヤマハのギタースクールに一時期通いました。別にそこまで僕(練習嫌い)は上手くならなかったし、本当にやりたいこととは違ったけど、基本的なことは色々と教えてもらえたし、質問も遠慮なくできたので、行ってよかったと思ってます。

 

さて、僕なりにですがお返事書いてみました。参考になるといいなあ。あんまり頭で考え過ぎずに、とにかくあれこれやってみるといいと思う。失敗も今のうちにたくさんした方がいい。出来ることから少しずつ、がんばってね~。